ホラー好きなら見逃せない! ゾッとするオススメのホラー漫画7選
ホラー小説もいいけど、ホラー漫画もね。
- Ⅰ.不安の種(著者:中山 昌亮)
- Ⅱ.後遺症ラジオ(著者:中山 昌亮)
- Ⅲ.怖之本(著者:高港 基資)
- Ⅳ.白異本(著者:高港 基次)
- Ⅴ.座敷女(著者:望月 峯太郎)
- Ⅵ.ギョ(著者:伊藤 潤二)
- Ⅶ.狂気の山脈にて(著者:田辺 剛)
- Ⅷ.ホラー漫画よ、もっと出てこい!
Ⅰ.不安の種(著者:中山 昌亮)
とりあえず、ホラー漫画読むなら「まず押さえておけ」と言える作品でしょう。
一作一作は数ページで終わる程度の短い作品の連作で、内容としては実話怪談の漫画版、というとしっくりくる感じ。たまにシリーズモノになっていて、中でも「おちょなんさん」なんかはネットで有名ですね。
不安の種は無印とプラスの二つありますが、どちらもクオリティ高く、定期的に読み返したくなる作品です。
Ⅱ.後遺症ラジオ(著者:中山 昌亮)
はい、二つ目も中山先生の作品「後遺症ラジオ」。
不安の種と同じく、実話怪談の様な数ページで終わる漫画がメインとなる作品です。
不安の種と少し違うのは「おぐしさま」をテーマとした怪異がシリーズ全体として進行していくことです。
不安の種では一部「おちょなんさん」のようなシリーズもありますが、数話程度のシリーズものであるのに対して、こちらは「後遺症ラジオ」という作品全体を通したテーマとなります。
また著者である中村氏が直に体験した怪談も掲載され、前作の「実話系怪談」ライクな漫画をベースとしつつも、異なるテイストも味わえる作品となります。
Ⅲ.怖之本(著者:高港 基資)
こちらもホラー漫画家としておなじみ、高港氏のシリーズ作品。
不安の種が「実話系怪談」であるなら、こちらは「新耳袋」系怪談でしょうか。ビデオシネマの「新耳袋」や、TVの「本当にあった怖い話(ほん怖)」の様な、15分程度の怪談話の様なストーリーがメインの作風となります。
基本的に後味悪いというか、問題が解決することのないお話がメインです。
全般的に王道のホラー漫画、という感じ。
Ⅳ.白異本(著者:高港 基次)
次も高港先生の漫画です。
こちらもⅢと同様、一話完結型のホラー漫画の連作となっています。少し違うのは、本作は1巻完結ということと、本作はとある一人の語り手が話す話、という形で進められているというところでしょうか。
原作は出版社を超えて活躍する外薗氏を迎えていますが、全体的な作りは高港氏のいつもの感じです。また本作に関しては、他にも「赤異本」「黒異本」などシリーズがありますので、気に入った方はそちらもおすすめ。
Ⅴ.座敷女(著者:望月 峯太郎)
外から響く大きなノックの音。外に出てみると、不気味な女が隣人の部屋のドアをノックしていた。その翌日から、主人公はその女に付きまとわれることになる。
これはストーカー? それとも妖怪? 都市伝説? と、読んだ人間によって色々と解釈の分かれる作品。モチーフ的にはロングコートの長身女と言えば、都市伝説の「口裂け女」を思い出しますが・・・。
著者はドラゴンヘッドの著者の望月峯太郎氏。演出が漫画的というよりも、実写的(映像的?)なのがホラーのリアル感を引き出していてとても良いですね。
Ⅵ.ギョ(著者:伊藤 潤二)
沖縄へバカンスにきた二人を襲うのは、足が生えた人間に襲いかかる魚の群。そしてそれは、沖縄だけでなく日本中へと広がっていく。
ホラー漫画といえば伊藤潤二! なのですが、数が多すぎるので今回は本作「ギョ」のみのご紹介に留めておきます。ホラーというよりグロテスクな部類に入るかもしれませんが、とにかく異彩と異臭を放つのが本作。
とにかくどう結末まで持っていくのか、2巻完結という短い話ですが読めない展開にハラハラすること間違いない作品です。
Ⅶ.狂気の山脈にて(著者:田辺 剛)
地層調査のために南極へ訪れた大学の探索チームが、偶然にも超古代に栄えた文明の遺跡を発見する。探索を進めていくうちに、遺跡の奥で植物とも動物とも判別のつかいない、奇妙な生物の化石を発見するのだがーーー
最後はラヴクラフトのコミカライズ作品。
コズミックホラー、クトゥルフ神話の生みの親であるラヴクラフトですが、その中でも傑作と呼ばれるのが「狂気の山脈にて」です。本作を、ラヴクラフト作品コミカライズに関して定評のある田辺 剛氏が待望のコミカライズ化をしたのが本作。
原作は古典的ではありますが、ラヴクラフト作品を知っている人、知らない人でも楽しめる完成度の高いコミカライズ作品だと思います。
Ⅷ.ホラー漫画よ、もっと出てこい!
中々数が少なく、漫画家も限られてしまうホラー漫画。
この他にも「ぼぎわんが、くる」や「うなぎ鬼」など、角川ホラーレーベルからのコミカライズもありますが、どうしても他ジャンルと比べると数が少ないのが否めません。
最近は虐殺モノなどのサスペンスホラーが人気ですが、そちらの波に乗って正統派ホラー作品も増えないでしょうか。期待しています。