(食レポ)クロワッサンでバターを食らう「エシレ・メゾン デュプール」
バターといったらエシレバター。
エシレバターはフランスの中西部に位置するエシレ村にて製作された、芳醇な香りが特徴的なバターのことです。このバターは欧州のAOP認証を受けており、例えばシャンパンがシャンパーニュ地方で作られたものしか名乗れないよう、エシレ村で製作されたものしか「エシレバター」と名乗ることはできません。
所謂「発酵バター」と呼ばれるエシレバターは、日本のオーソドックスな非発酵バターと比べてとても香り高いのが特徴です。そんなエシレバターの直売店が東京・丸の内にあるので伺ってみました。
Ⅰ.まさかの行列
この日は翌日に台風を控えており、雨も降っている中でしたが行列ができていました。さすがエシレバター、油断できない相手です。
20分ほどしてようやく店内に入るのですが、ここがちょっとした感動ポイント。丸の内では店内でパンやお菓子を焼き上げているのですが、お店の中に入るとまずその香りが歓迎してくれます。
店内にはエシレバターを使用したクッキー・フィナンシェ・マドレーヌ等の焼き菓子から、クロワッサンやパンオショコラなどが並んでいます。どれも間違いなく美味しそうなのですが、今回はクロワッサンを買って帰りました。
Ⅱ.香りを楽しむクロワッサン
東京から千葉まで持って帰る頃には、流石にクロワッサンも冷めきっています。ので、トースターの余熱を使ってちょっと温めてみます。
すると、店内で香ったあの香ばしいエシレバターの香りが再び花開きます。写真の左側はオーソドックスなクロワッサンですが、右側は原材料の50%をエシレバターが占めるという、まさにエシレバターを食べるようなクロワッサンです。
早速頂いてみると、2つの違いは明確にわかります。オーソドックスな左側ももちろん美味しいのですが、エシレバター50%の方はまさにエシレ。気品高い香りが口中に広がっていき、前述した通りエシレバターそのものを食べているような感覚に陥ります。日本の非発酵バターとは違い、発酵バターというだけあり、バター自体に独特の旨味があるエシレならではのクロワッサンでしょう。
ただ残念なのは、パン自体のクオリティとしてはやっぱりパン屋さんのクロワッサンの方が美味しいということ。皮のパリッとした感じや中のモチっとした本来のクロワッサンを楽しむのであれば、渋谷近辺のブーランジェリーを回った方がクオリティの高いクロワッサンを味わえるでしょう。
amenoh.hatenadiary.jp
Ⅲ.エシレ好きにはたまらない
とはいえ、エシレをここまでふんだんに使ったクロワッサンは、直売店でしか味わえない貴重なものでしょう。そして、あのお店に入った瞬間のなんともいえない香りの幸福感を味わえるのは、間違いなく直営店を訪れた方の特権です。
バターが好きなら一度は訪れるべき、都内の名店でした。
(100食レポ:16/100食)
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