雨の日の大人たちは

「100食」「100本」「100冊」「100記事」をテーマに、ダウナーなアラサーが日記書いています。

【20/100本】前作よりもスケールアップした「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」

 2017年度で一番面白いかも。

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 Ⅰ.あらすじ

 スター・ロードを自称するいい加減なリーダー、ピーター・クイルを筆頭に、美しき暗殺者のガモーラ、毒舌なアライグマのロケット、樹木型ヒューマノイドで25センチまで再生したグルート、マッチョな破壊王ドラックスのガーディアンズの面々が、新たな危機に直面し、再び強大な敵と立ち向かうことになる様を描く。

 高慢な指導者アイーシャが率いる黄金の惑星で、小遣い稼ぎの仕事をこなしたガーディアンズ。しかし、ひょんなことからアイーシャを怒らせてしまい、追われる身に。危機に陥った彼らの前に、ピーターの父親だという謎の男エゴが現れるが…(引用:映画ドットコム)

 

Ⅱ.米国版カウボーイビバップ

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 マーベルヒーローズの中でも相当異色な「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(以下GotG)」シリーズの第二作。しかしながら、私が選ぶとすればマーベルヒーローズで一番面白いシリーズがこの作品である。

 舞台は大宇宙。宇宙船が星間旅行を行い、様々な人種が入り乱れる。本作は同じく宇宙を舞台とするスターウォーズやスタートレックと比較されがちだが、それはこの作品の芯を得ていない。

 本作と比べるべきは、どう考えても「カウボーイ・ビバップ」である。

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 ギャグありアクションあり涙あり、何でもアリのスペースオペラ。アンチヒーローな主人公が、行きずりの仲間たちと事件を解決していくという前提にあるものが、両者でピタリと一致する。

 一時期カウボーイビバップがハリウッドで実写化されるという噂があったが、もうその必要はないのかもしれない。下手な実写化よりも、GotGの方が、よりカウボーイビバップの魅力を表せているかもしれない。

 

Ⅲ.コメディパートのキレが凄まじい

 さて、本作の話に戻ろう。

 本作の監督はジェームズ・ガン。何を隠そう、私の生涯の映画の一本である「ドーン・オブ・ザ・デッド」の脚本を書いたのが彼である。

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 その後もスリザー等で順調なキャリアを築いた彼の初の大作がこのGotGである。

 彼の作品の特徴は「コメディパート」の秀逸さである。ドーンオブザデッドにおいても、緊張と緊張の間に挟むコメディパートがいいアクセントとなっていた。このキレはGotG一作目でも十分な程だったが、今回は更にそのキレが増したように感じる。ドラックスとマンティスの掛け合いは良い意味で酷い。

 この辺りが、スターウォーズともスタートレックとも違うアメリカ第三のスペースオペラとして確立してもらえれば、これからのハリウッドに期待が持てる。

 

Ⅳ.魅力的なキャラクター

 そして本作で外せないのが、ヨンドゥだろう。

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 本作の中心人物の一人と言って良い。戦闘シーンでは凄まじく格好良く、コメディパートでもキレのある存在感を見せるヨンドゥ。今回は主人公を食ってしまう勢いで活躍する。特に中盤、内部の造反により捕まったヨンドゥとロケットが、武器を取り返し反乱者を一掃するシーンは必見。

 敵になれば恐ろしいが、味方になると頼もしい。そんな言葉が似合う男、それがヨンドゥ・ウドンタである。因みに彼を演じるマイケル・ルーカーは御年62歳、とてもそうは見えないのが素敵です。

 

Ⅴ.総評

 マーベルヒーローズの中でも異色だが、それ故に逆にマーベルが嫌いな人にも見て欲しい一作。上映時間が2時間超と長いものの、それを忘れさせるほどの面白さが間違いなく詰まっている。

 最近劇場で見た映画の中では間違いなくNo.1のアクション映画でした。