雨の日の大人たちは

「100食」「100本」「100冊」「100記事」をテーマに、ダウナーなアラサーが日記書いています。

【16/100本】ファンムービーとしてなら楽しめる「ゴースト・イン・ザ・シェル」

 今年の見たい映画第一弾を見て来ました。

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 Ⅰ.あらすじ

 近未来。少佐(スカーレット・ヨハンソン)は、かつて凄惨(せいさん)な事故に遭い、脳以外は全て義体となって、死のふちからよみがえった。その存在は際立っており、サイバーテロ阻止に欠かせない最強の戦士となる。少佐が指揮するエリート捜査組織公安9課は、サイバーテロ集団に果敢に立ち向かう。

 

Ⅱ.ファンムービーですわ

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  配役やら光学迷彩スーツやら、色々と原作ファンから「大丈夫か?」と疑問視されていた実写版ゴーストインザシェルですが、ある意味で期待を裏切り、ある意味で期待に応えてくれた作品となりました。ルパートサンダースが何者なのか、どういう特色の監督なのか全くわかりませんでしたが、まぁ無難に纏め上げたんじゃない? という印象を受けました。

 というより、まぁ原作の名シーンをきちんと再現していたところがよかった、というのでしょうか。

 代表的なシーンですと、こことか。

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 こことか。

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 あとラストシーンとか。

 原作つきの作品だと、私の様な「原作厨」が沢山くっついて来ますので、そういう人たちにとっては「お、ちゃんとあのシーン再現しとるやん。監督わかっとるやんけ」と嬉しくなるシーン盛りだくさん。が一方で、ストーリーが若干破綻気味。いや、破綻はしていないのかもしれませんが、攻殻機動隊というジャンルとして見ると「どう考えてもそのストーリーラインは違う」と思われる様なストーリー展開。

 ということで、あくまでもファンムービー、100億かけた同人映画、と考えて見るのが一番ストレスなく見れるのではないでしょうか。

 

Ⅲ.謎の配役

 配役としては、スカーレットヨハンソンはハマり役だと思います。しかし、たけしの荒巻はどうなんでしょうか。何故英語を話せるアジア人を起用しなかったのか謎。特に吹き替えでなく字幕で見ると異質感が極まって気持ち悪いです。日本語にこだわる理由もありませんしね。

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Ⅳ.クゼを出したのは正解?

 ハリウッド的には正解で、攻殻機動隊的には不正解。やっぱりハリウッド的には恋愛要素は必要不可欠だかんね、そういう理由で2ndGIGから大抜てきのクゼ君。でも設定だけね、しかも非常に薄い設定だけね、個別の11人とか関係ないもんね。もうそこまでするなら笑い男とか出してもらいたいよね。

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Ⅴ.総評

 まぁ大体そんな感じだろうなー、と思っていたことが、大体そんな感じになった様な映画。そもそも原作自体も偏屈なSFオヤジが作った作品なので、一般大衆受けしない作品だし。ハズさないことだけを考えて、頑張って作ったんだろうなーという感じで、やっぱりハズしちゃった様な、そんな作品。

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