雨の日の大人たちは

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【22/100記事】興行収入ランキングで、邦画の現状が一目でわかる

トピック「日本映画」について

 日本人アニメ好きスギィ。

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2015年興行収入ランキング
1位 95.3 ジュラシック・ワールド 
2位 91.8 ベイマックス 
3位 78.0 映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!
4位 58.5 バケモノの子
5位 57.3 シンデレラ/アナと雪の女王 エルサのサプライズ
6位 52.1 ミニオンズ
7位 51.4 ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション
8位 46.7 HERO
9位 44.8 名探偵コナン 業火の向日葵
10位 40.4 インサイド・ヘッド

 

2014年興行収入ランキング
1位 254.8 アナと雪の女王
2位 87.6 永遠の0
3位 83.8 STAND BY ME ドラえもん
4位 65.4 マレフィセント
5位 52.2 るろうに剣心 京都大火編
6位 44.2 テルマエ・ロマエII
7位 43.5 るろうに剣心 伝説の最期編
8位 42.6 ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE
9位 41.1 名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)
10位 35.8 映画ドラえもん 新・のび太の大魔境~ペコと5人の探検隊~

 

2013年興行収入ランキング
1位 120.2 風立ちぬ
2位 89.6 モンスターズ・ユニバーシティ
3位 68.7 ONE PIECE FILM Z
4位 58.9 レ・ミゼラブル
5位 42.3 テッド
6位 39.8 映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)
7位 36.3 名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)
8位 33.1 真夏の方程式
9位 32.5 映画 謎解きはディナーのあとで
10位 32.0 そして父になる

 

2012年興行収入ランキング
1位 73.3 BRAVE HEARTS 海猿
2位 59.8 テルマエ・ロマエ
3位 59.7 踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
4位 53.8 ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル
5位 53.0 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
6位 42.2 おおかみこどもの雨と雪
7位 38.1 バイオ・ハザードV:リトリビューション
8位 36.2 映画ドラえもん のび太と奇跡の島~アニマル アドベンチャー~
9位 36.1 アベンジャーズ
9位 36.1 劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ キュレムVS聖剣士ケルディオ

(順位の後の数字は興行収入 単位:億)

 

 直近4年間の日本の映画興行収入を見ていくと、アニメ映画の強さが浮き彫りになる結果に。何と全40作品中20作品がアニメ! 日本人アニメ好きスギィ!

 最近良く「邦画はクソになった」「進撃の巨人とかテラフォーマーズとか、ハリウッド作品に比べて酷過ぎ」「邦画はジャニーズばっかり」とか批判的な意見が多いです。それは果たして予算が少ないからなのか、日本映画界の技術力が低いのか、役者の演技力が低いのか、はたまた日本人には白人様のような映画を撮ることは人種的に不可能だからなのか。

 いや、私はそうだと思いません。上記のランキングから察するに、邦画がクソ映画しか制作しないのは、非常に理に適っている理由があると私は思います。

 

 確かに、進撃の巨人はクソですし、暗殺教室は産業廃棄物といっても間違いないでしょう。そして直近では、テラフォーマーズという約束された核汚染物質がその時を今か今かと待ちわびています。

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 しかしながらよくこのランキングを見てください。日本は異常なんです。マッドマックス(2015年 18.1億 32位)よりも4倍ジバニャンが好まれ、インターステラ―(2014年 12.5億 33位)の8倍ドラえもんが好きな国なんです。そんな国で本格的なSFや濃厚な人間ドラマを描いて、果たして売れるでしょうか。

 

 否、断じて否!

 

 そんなもん売れるわけが無いのです。ドラえもん見て良かった良かったと涙する人間は、決してマッドマックスを見て「Witness me!!!」なんて叫ばないのです。

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 制作会社なんて、別に慈善事業で映画作ってるわけじゃありません。制作委員会方式ならなおさらです。

 

 邦画の敵はハリウッドじゃなく、アニメなのです。だから最近の進撃の巨人、テラフォーマーズ、るろうに剣心(こいつはまだ良かった)等の有名漫画の実写化が行われるのです。そう、それは正に日本人による日本人(日本市場)の為の映画なのです。アニメに流れている客を何とか実写映画でも取り込みたいのが今の邦画業界の現状でしょう。

 詰まる所、濃厚で壮大な映画を作ったとしても、流れてくる客は所謂「映画好き」だけでしょう。でもそれって、現状の興行収入のパイで言えばとーっても少ないんです。そんな少ないパイを狙ってコケでもしたらたまったもんじゃありません。ならばアニメ好きな日本人という大きいパイを狙って勝負した方が、どう考えても理に適っているわけです。

 つまるところ、私や他の映画好きはてなブロガーさんはお呼びではないのです。お呼びではない人たちが「邦画はクソ」といったところで、制作会社は痛くもかゆくもないのです。別に私ら相手に商売してないから、商売してんのはこういうのを好きな人間だから、と。つまり同じ映画という市場のように見えて、実は邦画市場というのは世界の映画市場から見て異質で排他的なマーケットということになります。しかしその異質で排他的な市場が、日本では映画産業を継続するうえで必要不可欠であり、メジャーな市場であるのが昨今の邦画の現状といっていいでしょう。

 

 2015年を代表するクソ映画「暗殺教室」を見ても、アニメ何だか実写何だかよくわからないノリとジャニーズをくっつけた、正に日本の制作委員会方式の膿と糞と小便を混ぜ合わせて1ヶ月じっくりコトコト煮込んだような映画がマッドマックスより10億も高い興行収入を日本で叩きだすことができたのか。

 それは正に日本映画市場のマーケットがそれを求めているからなのです。

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 日本の優秀なマーケターが市場調査をし、これなら売れると算段を踏んで生まれるのが邦画なのです。もっと言えば、制作委員会方式で作られた映画なんて、日本でも屈指のマーケターが集まって悩んで悩んでこれなら売れるとGOを出して制作されたものです。つまり、日本のマーケットはマーケターからそう判断されているのです。

 

 因みに私はアニメには否定的ではありません。日本のアニメは非常に高いクオリティを誇っており、日本は海外にコンテンツ輸出するのであればアニメ映画の質を今後上げていくべきだと考えています(パトレイバーの再来を望んでいます)。しかしながら、そのうわべだけを掠め取ったような邦画は好きではありません。でも日本映画産業が生き残るにはこれしかないのです。こういう儲かるものを作って、隅っこの隅っこで冷たい熱帯魚なんかの良作を作っていくしかないのです。

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 今後も邦画業界は沢山の漫画原作を使って、産業廃棄物を制作し続けるでしょう。しかしながら、それを美味しく食べる人がいる限り、市場は回り続けるのです。クソを食べた人がひねり出したクソを、次の人が食べてそいつがひねり出したクソをその次の人が食べ… クソ映画のメリーゴーランドは回り続けるのです。あぁ、無情。

 

回れ回れメリゴーラン、もう決して止まらないように。

動きだーしたメロディー、ララララーララーブソーン。