雨の日の大人たちは

「100食」「100本」「100冊」「100記事」をテーマに、ダウナーなアラサーが日記書いています。

【15/100記事】出版不況なんて嘘さ

 日本が出版不況に陥っているんだそうな。

headlines.yahoo.co.jp

  今年1年間に国内で出版された書籍と雑誌の販売額が、前年より約5%減の1兆5200億円程度にとどまり、過去最大の落ち込みとなる見通しであることが28日、出版科学研究所(東京)の調べで分かった。お笑い芸人、又吉直樹さんの芥川賞受賞作「火花」などの大ベストセラーもあり、書籍は健闘したものの、雑誌の落ち込みが激しかった。少子化やスマートフォンの普及なども要因とみられ、出版不況の根深さが改めて浮き彫りになった格好だ。

 最近よく耳にします「出版不況」ですが、それでもまだ1兆円産業ではあるんだそうな。本が売れない、若者の活字離れだ、とか何とか言ってはおりますが、本当にそうなのかな、と疑問に思います。

 というのも、私自身が以前より本当に本を読む機会が多くなったからです。文学もそうですが、ビジネス書や美術書、漫画なんて月何冊も買っています。まぁ昔の人はそれ以上に本を買っていたんだよ、といえばそうなのかもしれませんが、如何なもんなのでしょうか。


 そもそも論ですが、昔と今では「活字」の流通に変化があります。電子書籍の台頭と、無料で読めるコンテンツの増加、定額配信サービスの増加がそれにあたります。

 電子書籍の台頭は、オンデマンドで情報を得ることが出来るという画期的なものでした。加えて携帯性も便利であり、今現在漫画に関してはほぼ100%電子書籍で買っています。加えて電子書籍だからこそできる、過去の良作を発掘して実験的に販売する取り組みは絶版作品を読むにあたっては本当に便利でうれしいサービスです。

 また漫画出版大手は無料で読める漫画サイトを制作し、そこで人気が出たものをコミック化するという手法に出ています。近年これで当たったのが「ワンパンマン」ですね。まぁ元々は新都社なので企業が、というと少し語弊がありますが。

 定額配信サービスは、先日もご紹介しましたdマガジンが筆頭です。

amenoh.hatenadiary.jp

  そのほかにも、新聞で言えば日経電子版等ニュース関連は無料有料問わずインターネットで閲覧が出来ます。最近では情報に関していえば利用者はタダで閲覧が出来て、その集客効果を求めるポータルサイトが強みを発揮しているように思えます。

 

 こうした記事で書籍販売額減少=活字離れ、という結論を導き出すものが多いですが、多極的な側面から見れば実は活字はもっと身近になっているのではないでしょうか。

 僕のような情報ジャンキーや活字ジャンキーがいる限り、新しい文章を生み出すライターが消えることはないでしょう。そして僕のような情報ジャンキーは、今後益々情報化が進む中で大量に生産されてくるのではないでしょうか。止めどなく流れてくる情報は、一種の麻薬であると何処かで読んだことがあります。ある意味スマートフォンは麻薬のような情報をどんどん人々に今日するマシーンであり、そしてユーザーは無防備に情報という麻薬に溺れているのかもしれません。

 

 無論書籍というものも意図的に残すべきではあると思います、美術書とか見ると、やっぱり画面か紙かなら紙の方が綺麗に写りますし、小説なんかだと文庫一冊読み終えるときには目が痛くなっています。

 しかしながら情報媒体の変化がある中で、こうした旧態の情報媒体である書籍が減少していくのは不可避であると考えます。そうではなく、出版業界は次の一手を考えるべきではないでしょうか。特に電子書籍に関しては、amazonなんかが電子書籍流通王手として出版社も兼ねるような勢いで勢力を増しています。昨今の日本はこの「次の一手」に遅れて、世界での競争力を無くしているように感じます。ユーザーは何を求めているかをしっかりと熟知し、それに合わせたフォーマットで商品を提供できれば、「近頃の若いものは活字離れで云々」なんてつまらないことを言わずに済むのではないでしょうか。

 まぁ書籍が無くなっていくということは、私の大好きなブックオフめぐりの楽しみが減ってしまうのであまり芳しいものではないですが・・・。

 

 僕としてはハードカバーはクソほど高いので、kindle版は半額くらいで売れるような体制を作ってくれればと考えているところです。amazon様、なにとぞ。