雨の日の大人たちは

「100食」「100本」「100冊」「100記事」をテーマに、ダウナーなアラサーが日記書いています。

【13/100記事】リクルート主催の「新・農業人フェア」に行ってきたよ

 最近よく記事で「農業したいなー」と漠然に語っていました。本気半分・冗談半分で書いていたのですが、何にしろ一歩踏み込んで考えてみようと感じ、リクルート主催の「新・農業人フェア」を訪れてみました。

 

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 Ⅰ.新・農業人フェアとは

新・農業人フェア PRODUCED BY RECRUIT

・農業を仕事にするきっかけに。
 「いつかは独立して農業を始めたい」
 「就職・転職先として農業を考えたい」
 「農業に興味があるが、何から始めればよいかわからない」 など、
 農業をやることに興味のある様々な方が気軽に情報を得られます。
また、独立に向けた具体的な道筋や、就職・転職先が見つけられるイベントです。(HPより抜粋)

 詳しくはHPを参照してほしいのですが、基本的には農業関連の自治体・企業が集まった説明会となっています。内容は大きく分けて5つ

①フェアの概要や、成功した農家を招いたセミナー
②「借地の相談」「融資の相談」等具体的な問題を取り扱った相談ブース
③農業大学等の農業に関する教育関連を扱ったブース
④農業法人へ就職を希望する人向けの企業ブース
⑤新規就農者を取り込みたい地方自治体ブース

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 規模としては、地方自治体ブースが約半分を占め、残り半分が企業ブース、その他を相談・教育関連のブースが占めているような感覚です。セミナーに関していえば、別会場にて1時間おきに何かしらのセミナーを行っています。私はフェアの説明と日本の農業に関するセミナーを受けましたが、情報自体はネットで出回っているありふれたものであり、あまり参考になるものでは無かったです。

 

Ⅱ.私のスタンス

 このフェアに入る際に、エントリーシートを書く必要があります。今回自分がどのようなスタンスでこのフェアに来ているのか、何を聴きに来ているのかを判断するシートなのですが、私は以下のスタンスで今回参加しました。

・農家の息子である。
・Iターン、Uターンの一環として就農という選択を考えている。
・実家を継ぐ等々は考えていない。
・半農半Xに興味がある。
・農業に関しては手伝い程度で、専門的な知識はない。

 もしかしたら、こうしたスタンスの違いで相手の回答も異なっているかもしれません(実際、そう感じるときもありました)。こうしたスタンスで、私の実家近辺の自治体ブース4件を回ってみました。

 

Ⅲ.「農業って厳しいよ!」という回答が多数

 農業フェアなので、きっと前向きな言葉が返ってくるのだろうと思っていたのですが、意外にも非常に厳しい言葉を受けることになりました。

 以下担当者から伺った言葉を箇条書きで載せていきます。

・親御さんが農家なら分かると思うけど、農家は食べていけないよ。
・Uターンならまず普通に就職先を見つけたほうが良いよ。
・(畑の)借地を見つけるのはとても難しい。
・いきなりの新規就農は難しいから、最初は農業法人への就農をお勧めする。

 やっぱり農業って厳しいようです。また気になった点としては「実家が農家なら分かると思うけど・・・」という枕詞が着く点。最近新規就農への熱が高まっていますが、やはり依然として農家の収支状況は悪いままということで、「そういうの農家の息子なら分かるでしょ」という事なのでしょうか。

 

Ⅳ.じゃあ農家になるにはどうすればいいの?

 それじゃあ、農家になるにはどういう道があるの? と伺ったところ、次のような道を提案されました。

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①農業法人で働く

 まずは農業法人で働き、ノウハウを培ってみては、という提案を受けました。まず無知識・無経験で農業を始めても99%失敗する。のであれば、農業法人で栽培のノウハウや販路開拓のノウハウを勉強しながら、安定した給料の貰える企業に就職するのが一番だという意見です。確かに私も無知識で成功するほど農業は甘くないと思うのですが、かといって農業法人に就職するのは何か違うというか・・・。

 というか企業人という枠組みから外れたいと思っているのに、また企業人になるのは本末転倒になる気がします。

 

②「地域おこし協力隊」枠で農業を学ぶ

 皆さんは地域おこし協力隊という職をご存知でしょうか。都会暮らしをしている若者に国が支援金を出し、地方の産業を活性化させる目的で安部首相が推し進めているプロジェクトです。国から月15万円程度出るということで、無論今の収入よりかなり劣りますが一応安定した生活が送れるレベルの収入は確保されています。

 その一つの形として「農業を活性化させる」という名目で、農業をみっちり学べるプランがあるんだとか。地域おこし協力隊として給料を得ながら、地元の農家や農業法人で実作業をしながら農業を学ぶそうなのですが、どう考えても税金の間違った使い方であり利権の匂いがプンプンする案件です。他にも有象無象の税金で金を出して、農業法人にブチこまされるというプランがごまんとありました。

 

③職業訓練校扱いで農業を学ぶ

 失業すると再就職のための技術を身に着ける「職業訓練校」というものがありますが、その農業版があるんだとか。主催は農業大学なので、そこで農業の基本的な知識を3か月間で学ぶことが出来そう。実務的な内容が中心で、例えば1haの土地に関して、肥料はいくら撒けばいいのか等々普段の農作業の知識を学ぶことが出来るそうです。

 職業訓練校ですので、勿論タダです。

 

Ⅴ.結論は

 結論としては「農業は厳しいけど、意外と沢山入り口はあるよ」というもの。

 上記の就農方法以外にも、地方独特の取り組みがいろいろあるみたいです。各ブースはそれぞれ地域特色の農業支援策を説明していただきました。やはりどこも農業振興は力を入れているようで、「補助金」であったり「研修」であったりでアピールを行っていました。

 私は地元近辺に限って情報収集を行いましたが、これを全国規模で比較していけば、きっと希望にピッタリな就農プランを見つけることが出来るのではないでしょうか。そうした意味で、「入り口は沢山ある」と思います。

 

 そうした比較を行う上で、今回の新農業人フェアは非常に意義のあるイベントであるといえます。また実際の農家に近い方からの話を聞くことで、自分の持っている農家のイメージと実際の農家のイメージとのギャップがある程度埋まるのではないかと思います。

 何にせよ私も漠然としていた「就農」というのが、少し具体的な「プラン」まで見えるようになりました。といった一方で、やっぱり農業は儲からないんだ、という理想と現実の「イメージのギャップ」が少し解消されたように思います。

 

 農業はその振興のために、今本当に力を入れているのは事実です。少しでも農業に興味があれば、是非こうした就農イベントに足を運んでみては如何でしょうか。